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小早川稔(50)(坂東彌十郎)は人口十万の地方都市で育ち東京の医大を卒業後、生まれ故郷に戻り父の跡をついで開業している典型的な内科医だ。妻とは見合い結婚、子供は二人いるが親元を離れている。
そんな平凡な生活にある日一人の女が診察に現れた!なんと25年ぶりに現れた高校の同級生・久世美保だった。彼女は当時の学校のマドンナで、高校時代小早川と付き合っていたがその後は一度も会うこともなかった。彼女は結婚したが夫が脳溢血で亡くなり、商社マンと結婚した一人娘はシンガポールで暮らし、78歳の姑を連れて生まれ故郷のこの町に戻ってきたのだという。そして寝たきりで痴呆が進む姑の世話そしているが通院できないので往診してほしいというお願いを受けたのだった・・・。そして往診を続けているうち美保の義母・貞子が小早川に好意を寄せるようになった。それに嫉妬したのか、往診後突然、小早川を納屋の前まで引っ張り、抱きついてきたのだ!「義母でさえ、女なのだから私を抱いて欲しい!」と。しかし、小早川にその勇気はなかった。
その後、夏の盛りのある夜、高校の同級生が美保のために集まり、町の花火大会を楽しんだ。その時、同級生の大友と美保が急接近したのだった・・・。 一方、義母・貞子は往診のとき美保を部屋から出してから小早川の診察を受けるようになった。美保の前では服を脱がなくなったのだ。そして、貞子はついに小早川を自宅での茶会に招いた。紫陽花色の着物はとても似合っていた。しかし、貞子が茶釜の湯を掬い茶碗に入れ始めた時、異様なニオイが鼻をついたのだった。貞子の腰の辺りが汚れていた・・・。
貞子には気づかれないようその場は過ごしたのだが、小早川は帰り道、涙がこぼれて止まらなかったのだった。
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