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10/03/06 放送 バックナンバー
予算は通過したけれど…、鳩山政権の舵取りは?
ゲスト:朝日新聞編集委員 星浩さん

聞き手:上田 剛彦アナウンサー・八塚 彩美アナウンサー
数の力で、強引な国会運営。でも小林議員は辞職含み?
舛添・与謝野発言は、マスコミの騒ぎすぎ!?
普天間問題は、3月中にヤマ場。社民党がどうするか?
参議院選挙は民主党への中間評価。政界再編はありません!
2011年新年度の予算案が衆議院を通過して、予算の年度内成立の目算が立ちました。鳩山内閣としては民主党小沢幹事長の政治資金や、鳩山総理自身の母親からの「お小遣い」など、「政治とカネ」について問題があったうえ、党所属の小林議員にからむ不正な政治資金問題も出てきた割には無事に予算を通せて一安心といったところです。ただ、野党自民党側が、夏の参議院選挙に向けて対決姿勢を強めなければならなかったはずなのに攻め切れなかった、という印象が拭えません。
今週は、朝日新聞編集委員の星浩さんに、新年度予算がすんなり通った理由や、今年夏の参議院選挙に向けて、これから論戦はどうなるのか?ヤマ場はいつか?お話を伺います。
■数の力で、強引な国会運営。でも小林議員は辞職含み?

 年末の時点で星さんは、「鳩山内閣は退陣もありえる」と話されていたのですが、予算なんか見ていると、意外に国会運営スムーズにいったなと思うのですが、どういうふうにご覧になりますか?

 「なんせ去年の民主党の圧勝、308議席という衆議院の議席の差がありますから、衆議院は意外とすんなり通ったということですけれど、支持率は当初8割近くあったのに、30数%、4割切っているところもありまして、なかなか厳しいですけれどね。
 それから後で話をしますけど、普天間の問題とかあって、そう簡単に参議院選挙を乗り切れるのかなというところはあります。だから参議院選挙の前はないでしょうけれど、参議院選挙で民主党が惨敗することになれば、鳩山さんは辞めざるを得ないかなというところはまだ残っていると思いますね。
 なんせ衆議院の議席を見ると、圧倒的に民主党の議員が多いんですよね。予算委員会もそうだし。それから意外にあまり表に出てないけれども、民主党の予算委員会の運営なんかも相当強引ではありますね。つまり自民党が政権を持っていた時は、このような総理大臣と幹事長にこれだけのスキャンダルがあれば、自民党政権であればおそらく証人喚問とか参考人質疑とかやったでしょうけれど、どうもそういうのも乗り切ってというか、強引に突破してやっていますから、ちょっと無理をしていることは無理をしていると思いますけれどね」

 でも支持率は下がり続けている。その中には献金問題もあります。一番新しいところでいいますと、北海道選出の小林議員の問題はどうなのでしょうか。

 「自民党にいわせると、H2Oと言っているらしいけれど、そのH2つは、鳩山、北教組=北海道教職員組合、それから小沢さんの問題があってね。最近でいうと、北海道教職員組合の裏献金みたいな話ですよね。それからこの問題はお金の話もさることながら、民主党が労働組合に依存しているという問題を相当シンボリックに映し出していますから、民主党というのは、やっぱり組合依存の政党なんだねという印象が出るのは、民主党にとって非常に大きなマイナスでしょうね」

 今後、小林議員の辞職とかはありえるのですか?

 「ちょっとめんどくさい話ですが、3月15日の前に辞職をすると、4月下旬の補欠選挙になる。3月16日以降に辞めると、今度9月まで補欠選挙が延びるんです。いまは補欠選挙は年に2回まとめてやることになっていますから、3月15日の前か後かでえらい違いになってきまして、15日の前に辞めると4月下旬に補欠選挙になって、参議院選挙の前哨戦になって、民主党のスキャンダルで辞めるわけですから、民主党にとっては大変な逆風ですから、とにかく3月15日までは辞めるなということで、小林さんは頑張っていくのでしょうが」

 星さんの見方としては、この問題は3月15日をはさんでどっち。

 「これはもう小林さんは、議員辞職するとしても粘りに粘って3月16日以降ですね」

 では結果としては辞めることは辞める。

 「辞めざるをえないでしょうね。おそらく組合の方、幹部の方、それから小林さんの陣営の人は、起訴された段階で責任を取るということになってくると思います」

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■舛添・与謝野発言は、マスコミの騒ぎすぎ!?

 こんなにセットにして攻めようとしているにも関わらず、攻められない野党、自民党。どうなってしまっているのだろうと思うんですよね。

 「ただ国会で少数政党が頑張るというのは限度があるんです。つまり国会では議長も民主党系、議会を運営する議院運営委員会の議長も民主党の人、予算の委員長も民主党の人。予算の委員会では、もちろん圧倒的多数で民主党が握っていますから、採決しますよという、採決するかどうかをみんなで決める時も、どうしても民主党ペースになるわけです。もちろん自民党は自民党なりにいろいろな資料を出したり、与謝野さんが『平成の脱税王』と言ってみたり、いろいろな抵抗はしていますけれども、基本的には数の多いところに押し切られるという、これは議会の中でしょうがないですね。
 僕はあまり少数政党がだらしないというのは、言ってもしょうがない話だから、そこはむしろメディアとしては、政権与党がちゃんと襟を正して証人喚問に応じなさいとか、参考人質疑に応じなさいということはいいんだけれど、自民党がだらしないから国会が駄目でしたというのは、ちょっと自民党にとっては、僕は気の毒だと思うよ」

 でももっと舌鋒するどくできないのかなと思ってしまうのですけど。

 「でも舌鋒するどくしたら、果たしてマスコミが取り上げるかな。要するに、マスコミも自民党は元々駄目な政党だというレッテルを貼っているから、自民党が頑張っても自民党よくやったとは言わないんじゃない。
 要するにみんな誤解があって、自民党はいま政権党じゃないんだから。昔は50年間自民党は政権を持っていたけれど、いまも自民党が与党のような感覚があるのですが、自民党は、いま少数野党ですからね」

 (八塚)でも何か期待をしてしまうようなところが。 大きい政党というイメージはどうしても。

 「もう大きな政党ではないんですよ、100人そこそこしかいないのだからね。昔の社会党だって170人くらいいた時だってあるんですよ。いま自民党は120人くらいしかいないんだもんね」

 いまや少数野党となってしまった自民党。そうなると、なぜかあんなに団結していたのにポロポロと人が抜けていく。この問題は大きくなりそうですよね」

 「大きくならないと思いますよ」

 そうですか!でも例えば舛添さんなんて、この間も外国人記者クラブで『前原さん』とか『渡辺さん』とか。

 「おそらくついて行く人はいないでしょうね。つまり、ちょっとメディアが実態よりも騒ぎすぎ」

 そうなのですか。

 「そうですよ」

 常にアンケートなんかとりますと、舛添さんは総理になって欲しい人の上位に食い込む、1位ですよね。だから本人としてもやる気があって、ついてくる人もたくさんいるから、あのような行動、言動にしていくのではないかなと思っていたのですけど。

 「ついていく人はいませんね。1人、2人いるかいないかくらいではないですか」

 (八塚)どうしてですか?

 「いま新党を作るということは、ものすごいエネルギーが必要なんです。お金も必要だし、運動員も必要だし。それからなにせ衆議院は特に小選挙区制ですから。例えば舛添さんが、舛添さんを支持する人が自民党から抜け出して、舛添新党を作っても、そうするとその人はその選挙区から自民党の候補を立てられてしまうわけです。民主党はおそらく現職がいるわけです。そうするとその人は戦いようがないのです。
 だから選挙制度をじっくり見ておけば、新党はほぼ無理だというのがわかります。だから、どうも特にテレビは新党だとか舛添さんが何かやったというと大々的に取り上げて騒ぐけれど、おそらく1日、2日経つと、みんな忘れちゃうんですよ」

 そうですね。

 「例えば舛添さんが総理大臣になることをもし考えていても、展望がないのです。つまり総理大臣を決めるというのは、衆議院で決める。衆議院で320〜330人与党がいて、民主党が300人以上いるわけです。そうすると、舛添さんがいまさらもし民主党に移っても、民主党の中で舛添さんを総理大臣にしたいと思っている人はおそらくゼロだと思います。そうするとそれもできないでしょ。自民党の中でやるかというと、自民党では谷垣さんが総裁で、自民党の総裁になる可能性もしばらくないですね。舛添さんが新党を立ち上げて、5人とか6人とかの新党を立ち上げて、総理大臣になれます?なれないんだよね」

 難しい。

 「だから冷静に考えれば無理だとわかっているんだけど、何か舛添さんが騒ぐと絵になるから、テレビは騒いで1日で終わり。いまそのようなちょっと歪んだテレビ政治みたいになってしまっている」

 ではなぜ舛添さんは、ああやって言っちゃうんですか?

 「舛添さんもそのようにしていないと。一種の自転車操業みたいなものだから、止まったら倒れちゃうから、言ってないと」

 じゃあ例えば今日伝えられたところによりますと、与謝野さんが谷垣さん達執行部を一掃する。それができないのだったら党をわるような発言をされているなんて伝えられてきますけど。

 「それは全くないでしょうね。与謝野さんは、むしろ谷垣さんを基本的には支持していますからね、政策的には。財政再建をすべきだとかいう意味では一緒だし。これは与謝野さんの発言が少し誤解されて伝わっているんじゃないですか。与謝野さんがこの前書いた本でも、私がテレビでインタビューしたことでも、与謝野さんは若手を登用しなさいと言ってはいますね。できれば総裁も若い人がいいと言っているのだけれど、それと谷垣さんを変えるという話でもないし、与謝野さんはそれほどパワーのある人でもないし、政策通ではありますけどね」

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■普天間問題は、3月中にヤマ場。社民党がどうするか?

 普天間問題、もうすぐ期限が来ますね。これも含めて重要課題について聞いていきたいのですが、まず普天間はどうでしょう?

 「普天間は分かりやすく言うと、4つくらいのポイントを考えてみますか。1つはアメリカがどう考えるか。もう1つは国民世論が全体でどう考えるか。それから沖縄の人達がどう考えるか。それから連立のパートナー、社民党、国民新党がどう考えるか。この4つくらいの一種の方程式になっているわけです」

 この4つ、どれも厳しいですね。

 「そうすると例えばいまの辺野古沖の埋め立てを考えますと、アメリカは○です。それから国民世論は半々ですかね。沖縄が×。連立の社民党が×ということで、2.5くらいが×で、○は1.5です。
 キャンプシュワブの陸上案と最近言われているアメリカの海兵隊の訓練所の中に移す。これだったらアメリカの中だから基地は新しく増えないんだからいいだろうというのが1つあるのですが、これはどうかというと、アメリカはおそらく△ですね。
 アメリカは、非常に性能の高いオスプレイというヘリコプターが今度導入されるのですけれど、これはヘリコプターといっても半分飛行機みたいなものですから、滑走路が長くないと駄目です。1500メートルくらいないと駄目ですけど、そこのキャンプシュワブには、500メートルくらいの滑走路しか作れません。
 それからオスプレイという飛行機・ヘリコプターは、訓練の間にしょっちゅう落っこちているんです。キャンプシュワブというのは、周りにいっぱい民家がありますから、その離着陸の時に落ちたりしたら大変なことになりますので、ちょっとそこは危ないですね。だからこれもおそらく沖縄県の人も△以上、×に近いでしょうね。
 国民全体、世論からすると、沖縄の基地を増やさないという意味では、普天間の分もアメリカ軍の中でおさめるのは△ということはあるかもしれないですね。連立の方も△。社民党は反対でしょうが、国民新党の方はキャンプシュワブ案を推薦していますから、これも△ですかね。そうすると全体として半々くらいですね。沖縄は反対だし」

 2対2くらいですね。

 「それからなにせ鳩山さんが、やはり県外がベストだと言っていましたから、それの公約違反ということもあります。そのへんもなかなか難しいところですけど、そのような意味で、キャンプシュワブの陸上案は一応ぎりぎりの線ではある。ただし全体を国外にもっていくとか九州に移すとかというのは、ちょっとどう見ても難しくなっているんですね」

 非現実的。

 「ですから私の見るところ選択肢は3つくらいしかなくて、1つは元々の合意通り辺野古でやるしかないのかなというのが1つです。それから普天間を継続使用する。しかしこの2つともなかなかきついですよね。普天間は危ないから移そうということになりましたし、辺野古は名護の市長選挙でもう駄目ですよ、反対ですよとなりましたから。
 だからそこで第3の道でキャンプシュワブの陸上案が出ているわけです。このへんでうまくまとまれば、一応少し手直ししたかなということですが、それでも鳩山政権にとってよくやったという評価にはならないでしょうね。最後苦し紛れでやっちゃったねということになりますから、政権全体に関しては、プラスになるとは思えないですね」

 あれだけ『Trust me』と言ったからには、どこかにウルトラCが用意されていると思っていたのですけど、実はウルトラCは(なかった)。

 「ですよね。これは1996年からずっとやっている話ですから、ウルトラCがあったらとっくにやっていますよね」

 これはもう本当にあと数ヶ月以内に結論が。

 「数ヶ月以内というか、おそらく3月中には日本の考え方を決めなければならないと思います。これはアメリカと交渉して、5月中には合意するという流れでしょうから。それこそアメリカがのむのか、おそらく全面的に駄目とか、全面的にいいということはないので、日本案が提示されたら、アメリカがおそらくそれを修正して、もう少しこういうふうにしてくれとなるのでしょうね。だけど基本の方向が出るのは、おそらく今月中になると思いますよ」

 その段階で連立の一角が欠けるであるとか、そういったことが。

 「仮にキャンプシュワブの陸上案になった場合、社民党がどうするかですね。国民新党は元々提案していますし、民主党の中もしょうがないかなという意見が多いでしょうから。社民党が、これは県内そのものだと。県外移設と言っていた社民党として絶対認められないといって、断固社民党丸々反対して、社民党全体が離脱するのか。社民党の中が分裂して、しょうがないという人と絶対駄目という人に分裂するのか。そのへんは来週、再来週くらいが山でしょうね」

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■参議院選挙は民主党への中間評価。政界再編はありません!

 その山も大きいと思うのですけど、今後、参議院選挙があります。あとどんな山が考えられますか?

 「国会的には、かなり山場は、実際は越えているかなという感じですね。ただこの前の今度成立する予算なんかを見ても、民主党が当初言っていた7兆円くらいの無駄を削減して財源にするんだというのは、ある意味では大嘘だったわけです。2兆円そこそこというマニフェスト違反がある。
 それから暫定税率でガソリンを下げるはずだったのが、それも下げないということ。それから子ども手当が稼動します、動き出しますが、必ずしもお子さんをお持ちの家庭が、これによって一息ついて消費が拡大するかというとそれほどにもならないです。毎月1万3千円ですね。それから児童手当も一部入っていますから。それから一方で、税の控除がなくなりますから、税の負担がちょっと増える。そうすると、差し引きでそれほどリッチになるというわけではないのです。そうすると全体の景気がどうなるかというのは、4月以降、非常に大きな問題になってくると思います。
 アメリカもそれほどいいわけではありませんから、その影響で非常にわかりやすく言えば、半年民主党に政権交代したけども、我々の暮らしはそれほどいいことないねということになると、参議院選挙は厳しいというのはありますね」

 その参議院選挙ですけれども、争点となってくるのは何でしょうか。

 「争点ははっきりしているのは、民主党政権に対する中間評価ですね。つまり昨年の8月に政権交代した。その8月以来の民主党政権はどこまで我々にとってプラスであったか。それから約束がどこまで達成できたか。それから民主党の小沢さんの問題、鳩山さんの問題を含めて政治と金の問題はどこまで説明責任が果たせたか。
 それから最近では民主党の手法ですね。小沢さんのやや強引な手法に対して、それがいいのか悪いのか。そのへんが、要するに民主党の一種の評価が最大の争点でしょうね」

 一方で野党、例えば自民党であるとか、そういうところが挽回してくると考えられますか?

 「民主党がだいたい改選議席が53、4人ですけども、これが60人くらいにならないと民主党だけでは単独過半数がとれないのです。ですから民主党がいまの議席を維持するのか、それとも減らすのか、増やすのかということです。これは民主党が増えればもちろん自民党は減りますし、民主党が減れば自民党が増えるという関係になっていますから、それは明らかに事実上、民主党と自民党の一騎打ち。そこに公明党とか共産党とか、それから渡辺喜美さんのみんなの党とかがどのように絡んでくるかという構図でしょうね」

 『台風の目』的な政党というのは?

 「私は渡辺さんのみんなの党は意外に健闘するのではないかと思っているのです。ただ少数政党ですから20議席、30議席もとるということはないでしょうけれど、10議席近くまで増えてきたら、全体の台風の目になると思いますね。
 つまり日本の選挙をやってみると、この10年くらい見ているとわかるのですけど、都市部を中心にだいたい500万人くらいいると私は見ているのですけど、改革を進めてくれと。天下りをやめて、公務員制度をもっとばっさり改めて、それから場合によっては消費税を上げてもいいけど、年金とかそのような社会保障の整備なんかをやってくれと。それから規制緩和もどんどんやってくれという改革志向の人が500万人くらいいるのです。
 この人たちが、昔は小沢さんが自由党を作っている時は、意外に自由党に集まって、自由党が600万票くらい取ったことがあるのです。それからおそらくこの人達は、小泉さんの郵政選挙の時は、一斉に小泉さんの改革を期待するという方向でいったのでしょう。それから昨年の総選挙では、政権交代を期待するということで、民主党におそらくは結集したと思います。
 どうも最近の民主党の支持率とかこの前の長崎の知事選なんかを見ると、この改革期待の人たちは明らかに民主党から離れています。その人たちが無党派になって、渡辺さんのみんなの党にかなり集まりそうな雲行きですね。そうすると500万をとると、参議院では議席の都市部での擁立の仕方によりますけれども、7人とか8人くらいの議席にはなるでしょうから、ちょっとした注目ですね」

 例えばみんなの党であるとか、そういったところが台風の目になったとしたら、そこを中心に新しい政界再編は。

 「なにかみなさん政界再編好きなんだね。政界再編は起きないですよ。私は政治記者の中では少数派かもしれないけれど、この10年間ずーっと政界再編は起きないと言ってきているのですけれど」

 そうなんですか!

 「つまりみんな政界再編というのは、雷だとか台風だとか自然現象みたいに起きるとか起きないとか言っているのですけれど、実際人のやることだから、誰かが起こさないと駄目なんですよね。自然現象じゃないから」

 誰かがトップにいって、ガラガラポンという言葉も好きですけれど、出てきますけれど。そういうことはあるのではないかと思うのですけれど。

 「ないですね、残念ながら。だから渡辺さんがやって、いま数人、6人くらいやっているけれど、せいぜいそれくらいのことで、みんな政界再編するという人はみんな失敗してきているのです。残念ながら。だからあまり政界再編がありますよとか、新党ができますよと煽るのは僕はよくないと思って、少なくとも私はずっとやらないできている」

 やはり劇的に変わるということを期待しては駄目なんですね。

 「なにかみなさん相当欲求不満がたまっているのかもしれませんけれども、残念ながらそのような欲求に応えるようなことにはならないんだね」

 どちらにしても私たちは、旗色なんかを見ずに自分の目で夏の選挙に向けて考えていこうと。

 「そうです。例えばみなさんも、ひとりひとりが子ども手当みたいな制度がいいのかどうかを考えてみるということが大事だと思うのです。つまり少子化を防ぐには、1万3千円でも、2年目から2万6千円でもお上からお金を貰いたいと。それによって少子化を防いだ方がいいと考えるのか、やはりこんなにお上の世話になっては駄目ですよ、しょせんこれは借金でしょ、これは反対ですよと考えるか。ひとり一人が子ども手当について考えてみる。それから家族の中でも話し合ってみることが大事だと思います」

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