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それと先ほど少しお話にもありましたけども、ひとり親の家庭。父子家庭、母子家庭があるわけですが、まず父子家庭の方から聞いていきたいのですが、お父さんと子どもの家庭が当然あると思うのですが、支援はどのようになっていたのですか。
「これまで父子家庭と母子家庭を比べると、(父子)家庭に対する支援はほとんどなかった。法律も『母子及び寡婦福祉法』という法律はあります。けど『父子及び』、あるいは父子家庭に対する単独の法律はないわけです。そのような流れの中で、今度は『児童扶養手当』といって、母子家庭の子供には月額最高で4万円くらいの支給はあったのです。けれど、父子家庭には一切なかった」
それは「お父さんは働くでしょ」と。一生懸命働いて所得が高いでしょうという前提に基づいていると思うのですが。
「そうですね。大きくいうと2つの理由があって、1つは父子家庭と母子家庭の数の違いがあります。まず母子家庭は、約151万世帯といわれています」
全国で。
「はい。かなり多いでしょう」
多いですね。
「それに比べて父子家庭は、20万世帯」
ただ、20万世帯ということは、お子さんの数は20万人以上。
「以上ですね」
母子家庭と比べると、父子家庭、お父さんと子どもは少ないように、20万と聞いたら思ったのですけど。
「150対20やったら少なく感じるけれど」
けど20万は少なくないですよね。
「社会の中では少なくないですね。だから母子家庭に比べて数が少ないから、あまり注目されなかったということが1つ。もう1つは、男性は働いて収入が高いでしょうという考え方なのです。全国の平均などを見ると、全国の世帯の平均所得が560万円くらい。それに比べて母子家庭は210万円くらい」
かなり低い。
「では、父子家庭はどれくらいかというと420万円くらい」
それでも平均よりは低いのですね。
「母子家庭より高いけど、平均よりは低いのです。そら働き手が1人しかいないから当たり前ですけどね。だから父子家庭は児童扶養手当はなしでいいでしょうという考え方」
そもそも児童扶養手当というのは、苦しい思いをしている親御さんに助けてあげましょうということならば。
「支援をするということですからね」
父子家庭でも、世帯の所得はずいぶん低いのですから支援は必要なわけですよね。
「父子家庭の統計を見てみると、3割くらいは年収300万円以下。1割は年収100万以下です。だって子どもを抱えたまま、特に小さかったりすると、残業はできない、出張はできないとなると、なかなか仕事自体がうまくいかないですよね。そのような中で男性が非常に苦しい思いをしている」
これはいままでの話です。父子家庭に対する支援は非常に少なかった。今後どうなっていくのでしょう?
「去年の年末から新しい政権になって、民主党のマニフェストの中にも父子家庭の支援をするということが書かれていたんです。今度法律が改正になって、年収制限はありながらも父子家庭にも児童扶養手当の支給が決まりました。やっと先月決まったところで、なんとかよかったなと思っています」
それは小崎先生としても、やっとそこの道が開けたかと。
「そうですね。やはり大きな問題は、父子家庭だから、母子家庭だからということは、親の問題であって子どもにはなんの関係もないですよね。
だからそのハンディとか格差を子どもに押し付けないためにも、やはり母子、父子という区別するのではなくて、すべての子どもたちが豊かに幸せに生きていける制度を作っていく必要があると思いますね」
そうですね。父子家庭が全国で20万世帯だから遠いというように思っていただきたくなくて、母子家庭と合わせたら170万世帯。1人で頑張って育てている人がたくさんいると考えて、身近な話題として」
「そうですね」
離婚率もいまの日本は結構高くなってきているのですよね。
「いまどれくらいだと思います?本当にびっくりするくらいですよ」
(上田アナ)僕は10人に1人か2人くらいかなと。
(八塚アナ)私もそれくらいだと。
「これは2009年の統計ですが、結婚と離婚は年数が全然違うから比べるのはなかなか難しいのですが、それでも強引に比べると、2009年は結婚が71万4千件。離婚が25万3千件で、強引に比べると35%」
熟年離婚の方もいらっしゃると思うのですが、3割以上。3組に1組は離婚するという、計算上そうなってもおかしくないと。
「僕は離婚がダメとは全然思わないのですが」
もちろん。
「結婚する時に離婚する予定はないじゃないですか」
そうですね。もしお子さんがいらっしゃったら、1人で育てていかなければならない。その時にどうやって助けてもらったらいいのか困っている人がたくさんいる。そこで今回、新しい父子家庭も含めて支援の道ができたということは非常にいいのではないですか。
「非常に制度として、理念としては重要で、この社会に生きるすべての子どもたちを救っていく、あるいはその子どもたちに豊かな環境を用意する姿勢は僕はすごく賛成ですね」
姿勢には賛成というように、先生は少し含みを持ちましたけれども。ということで、この子ども手当というものの是非について、この後もっとお話を伺っていきます。
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