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昔の日本人はどうやってミネラルを摂っていたんですか?
「千年以上前から煮干(にぼし)で味をとっていましたよね。昆布と煮干が基本だった。京都の偉い人たちだけが、かつお節を中心にしていました。ところが現代人は、煮干は臭いだの、えぐいだの、しぶいだのと言って、煮干をだんだん使わなくなってきて、かつお節にいったわけです。これが相当大きな原因だろうと(思います)」
かつお節が大きな原因? かつお節おいしいですよ。
「おいしいのはおいしいです。私もそう思います。かつお節は素晴らしくおいしいですけど、アミノ酸だけなのです」
天然ですけど、アミノ酸だけということになると、ミネラルはないじゃないかと?
「はい。なぜかと言いますと、かつおを獲って冷凍してきて、頭と腹わたを抜くのです。それで3枚におろして、かつおの身を1、2時間煮るんです」
煮るのですか?
「煮るんです。煮ると、かつおの中にあったミネラルがどんどん出ます。2時間も煮るのですよ。ドロドロになってしまって、ドロドロになった方の栄養成分、ミネラルがいっぱい溶けている方はみんな取り除いて、残ったかつおをいぶしておいしい味をつける。そのかつおを削ってやると、アミノ酸だけは残っていて、すばらしくピュアなおいしさがあるのですけど、こっちに日本人が走ってしまったので、ミネラル不足ができたと思います」
『食べなきゃ、危険!』の本の中には、実際にミネラルを摂る事によって、変わってきた子どもたちや大人の話がたくさん出てきます。例えばどのような方がいるのでしょう?
「アスペルガー症候群の子どもがいまして、もちろん診察を受けていまして、朝パニックを起こします。まず学校に行かないと言うのをお母さんがおぶってでも連れていく。一度でも学校に行かないと、行かなくなるという恐怖感がありますから、なんとかお母さんが連れていく。そうしたら廊下でパニックを起こして『行かない。やだ』というのを、教頭先生がはがいじめにして校長室に連れ込むわけです。校長室でなんとかかんとか1〜2時間置いておくと、おとなしくなって、それで授業に参加できるようになる。
頭は悪くない子なので、成績的にいうと、パニックさえ起こしていなければ60点くらい、65点とかとっていた子ですが、学校には全く適応できなかった子どもがいるんです。
その子に煮干とトビウオと昆布を低温で抽出しただしを飲ませた。(その子は)ものすごく味覚がおかしくて、例えば朝はポテトチップスかウインナーしか食べない。学校給食は一切食べられない。野菜も一切食べない。夜はカップラーメンだけれど、カップラーメンの中の野菜を一個一個取り除いて食べる。それからポテトチップスを食べて、チキンナゲットを食べて、それからハンバーガーを外に食べに行ってというすごく偏った食生活をしていた子が……」
超偏食ですね?
「超偏食です。その子に天然のだしを使わせると、『これおいしい』ということで、とりあえずいっぱい飲ませようと、学校から帰ってくると、ぶどうジュースに入れて飲ませました」
ちょっとずつ混ぜていくという感じですか?
「いや、小さじ一杯バンと入れて。ぶどうジュースだけは、そのだしとの相性がよくて、ぶどうジュースで飲んで、夜はチキンナゲットにかけてやるとかね。朝もウインナーにかけてやって、とにかく三食きっちり使わせたんです。
そうしたら、だしを摂る前は『もう限界』と絵に描いていた。それから『見えねぇ』って絵に描いたのですよ」
実際にこの子が描いた絵が本の中にも載っているのですが、小さい子なのに『見えない』とかすごくつらい言葉を書いているのですよね?
「それでガチャガチャとやって、自分の存在を打ち消しているんです。かわいそうですよ」
本当に何かがつらいんだろうなという、でも私たちはわからないですからね?
「外から見ると、彼はずっと人に迷惑をかけていたわけですから、どうしようもない子どもだと見えたのですが、本人はつらかったんですね。だから剣をいっぱい描いていて、自分でグサってわざわざ描いているわけです。ここに描いてますでしょ。これは自分が刺されている方だった。これは外から見ていると、剣を使って人を刺している絵ですけれど、本人からすれば、どうしようもなくて暴れているので、人から刺されている絵だった。いまから考えるとね。お母さんも気がつかなかったのですけど」
『ヒーもう限界』とも書いているのですけど、これはこの子自身が限界だったということなのですね?
「そういうことですね。ちょうどその時期に天然だしを飲ませ始めたのです。そうすると、4日後に作業療法の先生が『調子がいいからしばらく来なくていいですよ』というくらい良くなった」
暴れだしたりしなくなった?
「ほとんど暴れなくなりましたね。それで13日目で、絵がもうがらっと変わってまして、『血のかたまり、血のかたまり、血のかたまり』って自分の体から血のかたまりが出てくる絵を描いて、もう一人変身した自分が出てくるわけです」
強そうな自分になっていますね?
「ええ。『生まれ変わったこうちゃん』と書いて、自分のことをちゃんと生まれ変わったという表現になるのですよ。ここから良くなりまして、もう少し経つと『いつものこうちゃんと違うでしょ』という絵を描いて、顔つきもすごくほがらかになって……」
そうなんです。最初の絵は本当に毒々しいというか、本当に激しい絵を描いていたのですけど、丸くなっていますね?
「ええ。自分の存在を打ち消さなくなっていますし、すごく状態が良くなっていることがわかりますよね。2ヵ月後に、『こうちゃんがあんなに輝いている』というように自分で描くわけです。1年後どうなったと思います? この本には出ていません。この本の(出版)後にその原画が手に入ったのです」
実はこうちゃんのその後(どうなったか)、私はすごく気になっていたのです。ずっとだしの摂取をしていたのですよね。まず偏食はどうなったのですか?
「偏食は治りました。家族と一緒の食事を食べています。それで絵の上に『幸せ』って書いたのですよ。漫画みたいですけどね」
嬉しいですね。
「アスペルガーは治らないって言われていますから。それが『幸せ』って書いて。この子が最初の例で、しかも一番良くなった例です。びっくりする。僕らの知り合いのお医者さんは『いま彼を診察してもらったら、アスペルガーと診断する医者は日本中に1人もいませんよ』と言っていますけどね」 |